先日、当法人の賛助会員である栃木市の「株式会社丸森」さまにて、べんがら染の体験をしてきました。
「ベンガラ」とは、土に含まれる酸化第二鉄(赤色酸化鉄、酸化鉄(III)、Fe2O3)を主要発色成分とする天然の塗料です。ベンガラ塗りとして、昔から日本家屋などの建築材の塗装などに用いられてきました。防虫防腐効果もあり人体には無害で、漆器や陶器などにも使われています。沖縄県の首里城(正殿が焼失してしまいましたが)のとてもキレイな赤い色はベンガラが使われています。京都や金沢の町屋などでもベンガラが使われています。
ベンガラの名前の由来は江戸時代にインドのベンガル地方から伝わり「ベンガラ」と名付けられたそうです。
もともとは赤い顔料ですが、焼く温度や調合を変えることによって、様々な色を作ることができるそうです。
塗料としてではなく染料としても使われていて、少量の水に染料を混ぜるだけでベンガラ染めをすることができます。媒染剤も必要なく火をつかって煮ることもないため、とてもエコな染料です。
ベンガラの原材料である石と粉末になった塗料
白い布を輪ゴムで何か所か縛ってバケツへ
染液につかるようときどき混ぜながら、布を染液につけ、少し時間をおいて取り出し乾かすと、下の写真のように染まっています。
環境に優しいべんがら染め、今後当法人でも体験教室の開催を企画しております。
どうぞお楽しみに。
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