6月16日にレンタルショールームはぴしぇあにて環境教室~玉ねぎを使って苧麻を染めよう~を開催いたしました。応募多数のため定員を増やして、8名のお子様と保護者のかたにご参加いただきましました。今回は特別に沖縄県の宮古島で活動されている染織家中島三枝子先生に来ていただきました。
加藤理事長からの染色と化学についての説明・挨拶・紹介の後に、中島先生からスライドを使って小さな子でも分かるように話をして頂きました。
最初に馴染みのない苧麻(ぶー)について写真を使って説明をして頂きました。収穫し、茎から表皮をはぎ、ミミガイを使って繊維を取り、乾燥させます。ぶーは植物の緑色から、日が経つときなり色になります。草木染めの色を浸透させるために、色素を取り除く(漂白)ことで白くなります。
次に染色の方法について説明して頂きました。玉ねぎの皮を鍋で煮だし、色を抽出します。ぶーを浸すだけでは定着が弱いので、媒染液に浸します。色が何色になるのかは実際にやってのお楽しみです。子どもたちは、茶色?緑色?黄色? など様々な色を予測していました。事前に藍染めした青色の上に重ねると何色になるのか、こちらも黒色?緑色?などの答えが挙がっていました。
実際に染色を行っていきます。子どもたちが持ってきた玉ねぎの皮を使います。追加でその場でむいた皮も使いました。玉ねぎの皮を使って煮出し染液を作るのを待ちきれない様子の子どもたちでしたが、中島先生に質問したり友だちと遊んだりしながら、楽しんで待つことができました。
実際にぶーの色が変わるとたくさんの歓声が上がりました。お土産に染めたぶーを貰って嬉しそうにしていました。夏休みの自由研究で染色をやってみよう、家でもできそう、他の植物で染めたらどうなるかななどたくさんの声が聞けました。
最後に天然染料と地球というお話をして頂きました。植物(今回は玉ねぎの皮)、水、火、空気、太陽、手助けのミョウバン(鉱物=山)、そのほか雪さらしや海・川さらし、泥の中の鉄分を利用する泥など。地球にある自然を利用して太古の昔から染色が行われてきました。草木染めは化学はもちろん、地球と深くつながっているそんなことを実感した教室でした。子どもたちも貴重な学びを得ることができたと思います。中島先生、宮古島から来ていただきありがとうございました。
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